お客様から酒の味が…

お客様から「酒の味がおかしいんだけど…」

と言われることがほんとにまれにあります。

そんな場合、うちとしてはどうするか？

まずその酒がまだ残っているようなら、もってきて頂きます。

そしてまず私が見させて頂きます。

あきらかに、ちょっとおかしいなと思えばその場で

交換させて頂きます。

その後、蔵元にその酒を渡して検査してもらいます。

皆さんご承知のとおり、酒の瓶はリサイクル便です。

一度使ったものは、空瓶として回収して洗浄したのちに

また使います。その過程で、不純物が混ざってしまう

こともあります。

酒蔵は細心の注意をはらって酒造り、瓶詰めをしていますが

１年に１回あるかないかの確率で、味が悪くなってしまう

ことがあるんです。

この辺は、こういったことが起こらないように今後のために

「なぜそうなったのか？」を徹底して探ります。

しかしながら、酒を売っている店でこういう対応をしない

店も少なからずあります。

ディスカウント、スーパー、ドラッグストアなどがそうです。

これは実際にお客様から聞いた話なのですが、

「味がおかしい」と言ったところ、その店のオーナーから

「あなたの体調が悪いんでしょう」

「うちの酒の味が悪いわけないでしょう」

こう言われたそうです。

それでうちの店に買いに来られた訳です。

「こちらで買って、同じように味がおかしいのなら

本当に自分の体調が悪いんだろう。」とお客様…

飲んでみた結果…

「全然美味しい。こんなにちがうのか…」

そりゃ～。火入れをして瓶内発酵を止めてあるとはいえ、

酒だって生き物ですからね。

ちゃんと管理してあれば、美味しくなるし。

適当に扱っていれば、味は落ちます。

酒の知識がない酒の売り場が増えているのは悲しいことです。

酒が悪くなっえいるのを

お客様のせいにしたり。

酒蔵のせいにしたり。

残念なことです。

お酒の特性を考えて、生酒は冷蔵保存。