先日、酒をお買い上げいただいた方からこの酒飲めるのか?
と聞かれてのでちょっと書きたいと思います。
お酒に製造年月日の記載はありますが、
賞味期限の記載は、ありません
なぜか?
それは、ちゃん管理すれば美味しくなるからです。
そのお客様、冷蔵庫の後ろの方からひっぱり出してレジに
持ってこられました。
お客様のなかには寝かして熟成させたお酒を好む方がおら
れますので、表の方には出しておりません。
当然、ご存じなのか?と思ったものですから、そのままお
売りしました。
その晩に電話があり
5年ほどたっているが、大丈夫か?と
私としては
飲まれるのが心配ならば、返金いたします。とお伝えして
次の日にこられたのですが、
開封されてました…
色もちょっとついているみたいだけどとその方はいわれました。
納得されて購入されたのでは、と思いましたが
返金しました
それで、私はどうしたかというと試飲してみました
色がついている
↓
そんなについてませんでした
お酒の色についてですが、本来「無色透明」ではありません
搾った時って色がついてるんです。それに酒蔵によっては、
わざと味わいをだすだめに濾過をひかえめにして、色がつい
てますと明記している場合もあります。
味は?
↓
全然わるくなってませんでした
むしろうまい具合に熟成がすすみ、スッキリとした辛口で、
ほどよい酸味が残る味わいになってました。
開封して飲んであって、味のことをいわないということは、
飲んで大丈夫だったということなんですね。おかしな話しです。
お酒でいうところの「ひね香」といわれるわるくなる要素
は感じられませんでしたから。
ちょっと残念です
お酒をうまく熟成させて売るということは、それが唯一の
1本ということであり2本とないお酒なんですね。それを
お客様に味わってもらえなかったというのは、大変、杜氏
さんや酒蔵に申し訳ないことです。
そのお酒、入荷してすぐに冷蔵庫に入れてそのまま寝
かしておいたものなのです。
写真をみていただきたいのですが、冷蔵庫の照明にも
カバーをかけて暗くしてあります。お酒の質を守るためです。
酒質がわるくなることは一切していないのです。
それでもあきらかにわるくなることはあります。
その場合は、酒蔵の方といっしょに原因を調べます。
必要以上に日付を気にされる方がおられますが、生鮮
食料品ではないので、どうしてもといわれるなら、
スーパーで買うようにされた方がよいと思います。
酒蔵から出荷された時は、若くて味がのってなくて、
それをうまく育ててお客様にお届けするのが酒屋だと
思っております。(^^)
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